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インビザライン
2020年9月16日

スポーツとお口の健康

人生100年時代と言われるようになり、健康を維持するために、多くの人が何らかのスポーツにいそしんでおられるように思われます。カラダを動かすことが大好きという方は多いのですが、スポーツ選手には以前から"むし歯や歯周病の方が多い"と言われており、今回は、お口の健康のために、スポーツをやられている皆様に是非知っておいてもらいたい事のお話です。

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Ⅰスポーツ選手は、むし歯やむし歯経験指数(むし歯を治した数)が多い
 スポーツが歯の健康に与えるリスクは、トップ選手たちだけでなく、日常的にランニングを楽しんだり、スポーツジムでトレーニングされている市民の皆さん、学校や、職場のスポーツクラブなどで、練習に励んでおられる社会人やお子さん方にとっても無縁ではありません。
 厚生省が、平成23年度に行った歯科実態調査によると、むし歯経験歯数(治療済みの歯+抜いた歯+未処置歯のむし歯の総数)は、国内のむし歯経験歯数の平均は、6.8本。
 これに対して国内のオリンピック代表選手たちの平均は、11.7本という結果が出ています。この結果は、スポーツ選手だけでなく、普段から、スポーツをやられている皆様も、むし歯になりやすいリスクがあるということを、意味しています。むし歯はある日突然、歯に穴が開くわけではありません。スポーツを始められてからのトレーニングとのかかわり具合、頑張り具合などが、いろいろと影響して、むし歯にかかりやすくなっていると考えられます。
 以下に、なぜ、スポーツ選手がむし歯になりやすいのかその原因を挙げてみました。

①スポーツをやっている最中は、口呼吸になることも多くあり、徐々にお口の中の唾液は減少することとなり、このために口の中が乾燥し、唾液による歯の再石灰化作用(むし歯になりかかった歯の修復)や、唾液の緩衝作用(口腔内の酸性状態を中性に戻す)や、浄化作用(お口の中を洗い流す)が働きにくくなっていく。石灰化とは、細菌が作り出した酸によってエナメル質の成分が溶け出しますが(脱灰)、唾液に含まれるミネラルがそれを修復し元の状態に戻すことを言います。

②スポーツを精力的にやると、大量に汗をかくために、唾液も大量に出てゆき、運動後は唾液の量が減り、唾液のもつ歯の再石灰化作用が働きにくくなる。なお、唾液は1日に約1.5リットル出ると言われています。

③スポーツドリンクには、糖分が多くまた酸性の強いものが多く、またそれを大量にそして頻繁に飲むということが、歯が溶けてゆく原因となっている。スポーツをすると、水分と電解質を失ってゆくため、その補給のためにスポーツドリンクを愛飲されている方が多いです。市販のスポーツドリンクは、pH3.5前後のものが多く、これは、ミカンや柑橘類
と同程度の強さの酸です。この酸が歯の表面に触れると、化学反応を起こして、溶けてしまうのです。スポーツドリンクを練習中に繰り返し飲むことによって、歯が頻繁に酸に触れ、なおかつ、口の中が渇いて唾液に流されないために、酸がお口の中に長時間とどまり、歯を溶かしてしまうのです。これに対する対策としては、酸性度の強い飲料水を飲んだあとは、すぐにお茶か水を摂取すれば良いのです。そのことを、知っているだけで、むし歯のリスクはかなり下げることができます。

④激しい運動の疲労感のために、間食(糖分の多いもの)をすることが多くなっている。この間食が1日数回以上になると、お口の中のむし歯菌にそのたびごとに栄養を与えてしまうことになり、むし歯になりやすい環境になってしまいます。

⑤練習の疲れが強く、夜の歯磨きをきちんとできないまま、そのまんま、寝てしまう。スポーツ選手でなくても、毎日の仕事がハードである方もそのようなことは何度もあるのではないかと思われます。歯磨きは、就寝前が一番大切で、そして、一番効果的です。

⑥練習が忙しく、むし歯の治療に行きたくても行ける時間が なかなかとれない。カラダの休養が優先し、歯科受診ができていないなど。ただ、最近では、日曜診療や、夜間診療を夜遅くまでやっている歯科医院もふえてきました。お口の健康を守ろうとする気があれば、いくらでも治せる環境ができてきています。

Ⅱスポーツ選手は、"歯ぐき"が、腫れやすい。(歯周病になりやすい)
 スポーツ選手は、厳しいトレーニングを繰り返し強靭で、研ぎ澄まされたカラダをおもちです。しかし、体力ぎりぎりまでトレーニングを積んだカラダはそのトレーニングで傷んだ組織の回復で体力も奪われており、そのために、免疫力も低下しやすく、細菌への抵抗力が落ちていることが、言われてきています。そのような状態にあるとき、お口の中の免疫力も落ちており、歯周病菌から攻撃されると、歯ぐきが腫れやすいということになります。
 この歯ぐきが腫れるというのも、お口の中の細菌がひきおこす感染症です。お口はもちろんカラダの一部ですから、炎症のある状態がスポーツ選手のカラダにとって良いわけはありません。スポーツ選手は、歯周病についてもしっかりと予防していく必要があります。むし歯を予防する場合は、歯磨きに加えて食生活についても考慮(特に糖分)してお
かなければいけない事がありますが、歯周病を防ぐために重要なことは、"歯磨き"だけです。特に歯や歯ぐきの境目に入り込んだプラークをしっかり取り除くことが大切です。
当院でも、歯周病に対する短時間でできる、最も効果的なブラッシング方法をお教えしていますので、ブラッシング方法でお悩みの方は、是非一度当院においで下さい。

Ⅲスポーツ選手によくみられる良くない習慣のあれこれ
①就寝前の歯磨きをせずに寝てしまう。
毎日の練習で帰宅すると、その疲れから、夕ご飯が終わるやいなや、寝室に直行。歯磨きをせずに寝てしまうと、お口の中は、翌朝まで、むし歯菌と歯周病菌の洪水となります。むし歯菌に負けないように、眠くても毎晩歯磨きをして寝ましょう。

② 脱水予防にスポーツドリンクを小分けのみする。
水分補給に、スポーツドリンクを飲んでいる方は多いと思います。スポーツドリンクをこまめに飲むたびに砂糖と酸がお口の中にのこり、むし歯と酸蝕症のリスクがあがるので、お茶や水も一緒に飲むことが必要です。

③ジムの筋トレの途中で糖分のはいったプロテイン、ビタミン飲料を飲む。
ハードな筋トレでは歯をかなり食いしばります。筋トレの途中に糖分の入った、または果汁などのはいったプロテインを飲んでいると、その酸で軟化した歯がすり減りやすくなります。また、糖分の入ったプロテインはむし歯の原因になります。また、ビタミン飲料も酸性度が高く、筋トレの合間にこれらを補給することが、咬耗のリスクを高めます。

④トレーニング後に疲労回復のために柑橘類を食べること。
柑橘類は、ビタミンが豊富で疲労回復に役立つので、バランスよく食事に取り入れたい食べ物です。しかし、柑橘類の酸が歯を溶かすので、食べ終わったら、水かお茶をのむことが、おすすめです。

⑤就寝中の歯ぎしりで、朝起きると顎がだるい。
就寝中の歯ぎしりは、日中の疲れやストレスが原因といわれています。ただ、激しい歯ぎしりは大切な歯や顎を痛めてしまうので、歯科医院でマウスガードをつくってもらい、就寝時に装着するのが良いかと思われます。このマウスガードは、はめておくだけで症状はかなり改善するすぐれものです。

Ⅳ 最後に

スポーツに打ち込んでいる方は毎日、忙しく、なかなか歯科医院に行っている暇がないかもしれませんね。しかし、スポーツ選手のお口の中は、むし歯や、歯周病、酸蝕症などのリスクにさらされています。


是非、定期的な検診を歯医者さんで受けられることをおすすめします。
当院でもスタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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2020年8月31日

マウスピース矯正のススメ その3

 矯正治療というと、とかく、出っ歯などの歯列不正を整えて"美しい口もと"をつくるこ
とであるとだけ考えておられる方が多いかと思われます。しかし、矯正治療を行うことで
、良くなることは、美しい口もとを手に入れることだけではありません。

【装着】マウスピース:AdobeStock_98155885.jpeg


大阪市此花区の中川歯科医院のマウスピース矯正専門ページはこちら!
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お口の働きには、
1. 食べ物をしっかり噛みこんで、飲み込む
2. 舌の働きと合わせて、言語を発音する。
3. 唾液を分泌して、殺菌作用など、様々な働きでお口の中をきれいにする。
4. お口のまわりの筋肉が表情をつくる。

など様々な機能があるのです。そして、そのそれぞれの機能を発揮する際、歯と歯並びが少なからず、かかわっています。その中でも、特に重要なことは、矯正治療により"よく噛めるようになる"ということです。


 高齢になると、若いとき以上に栄養摂取が大切になり、その為にはよく噛めることが大切になります。そして、よく噛めるには、良い噛み合わせが必要です。良い噛み合わせは、入れ歯やインプラントなどでもできます。しかし、歯を失う前から噛み合わせを良くしておく矯正治療での改善が、ご自分の歯で噛める点、一番良いことであると言えます。
 また、矯正治療というと、子供や若い人の歯並びの改善のイメージが強いですが、最近は、歯の健康の大切さが浸透してきたこともあり、40代や、50代から治療を開始する人が増えてきています。


 歯は、何歳になっても動いてくれますので、顎の骨がしっかりしていて、歯の状態が良好な方は、60歳を過ぎても治療は可能です。
 悪い噛み合わせを放置すると、無理な力が特定の歯に加わり、その歯をダメにしていったり、また、歯磨きがうまくできずに、むし歯になったり、歯周病になったりと、何も
良いことはありません。また、噛み合わせが良くなると、よく噛めるようになるので、唾液の量も増えていきます。唾液には体にとって有益な酵素やホルモンがたくさん含まれています。消化を助けるアミラーゼ、リパーゼなどの酵素、咀嚼物に粘り嚥下を助けるムチン、骨や筋肉を強くするパロチンなどの作用があり、唾液がたくさん出ると、カラダの中から若返ることにつながると言えます。
 そしてまた、80歳で自分の歯を20本以上残っておられる方は、あまり、歯列不正の方はおられません。(当院での患者様方の場合)


 アメリカのアライン・テクノロジー社が1997年に開発したインビザラインというマウスピース矯正治療法は、これまでに全世界で700万人以上の患者さんが治療を受けてきました。これは、厚さ0.5mmの透明なマウスピースを1日20時間以上口腔内に入れておくだけで歯を移動させることができるという、着脱可能な透明のマウスピースを用いて矯正治療を行うかなり精度の高い画期的な治療法です。
 このマウスピースによる矯正治療は、今までの様に、お口の中にいろいろな矯正装置(全部の歯の表面につけるボタンのような形のブラケット装置やワイヤー、あるいは大臼歯の歯の固定源としての金属の帯環等)を付ける必要がなく、一回当たりの治療にかかるチェアータイムが大幅に短縮されることとなりました。
 

 あなたも、この最先端技術を駆使したマウスピース治療で、しっかり噛めるキレイな歯
並びを手にいれませんか?以下にマウスピース矯正、特にインビザライン社の画期的マウスピース矯正治療法の概要について、もう一度、ご説明しておきます。(当院2019年10月9日のブログです。)

Ⅰ インビザラインによる治療法の流れ
1. 歯並びに関するお悩みの相談
当院では、歯並びに関する相談を無料で行っています。何でも、お気軽にご相談下さい。
2. お口の中の検査
インビザラインによる矯正治療が可能かどうかを、レントゲン撮影や他の必要な複数の検査を実施して診断します。
3. 歯型をとる
マウスピースを作成するための歯型をとります。
4. 治療計画の立案
今後、どのようにして歯を動かしていくかの治療計画を、立ててゆきます。この治療計画をもとにマウスピースが作られていきます。約1か月を要します。
5.矯正治療の開始
完成したマウスピースが届けば治療開始です。約1-2週間に一度位のペースでマウスピースを次の段階のものに取り換えてゆきます。1~2か月に一度くらいのペースで歯科医院での定期的なチェックは必要です。何十枚とあるマウスピースが最期まで装着し終えれば治療はいったん終わりです。
6. 保定期間の開始
一通りのマウスピースが終わったからと、はずしっぱなしにすると歯が後戻りしてしまいます。その防止のために保定装置を付ける必要があります。約1年から2年位かかりす。

Ⅱ インビザラインにおけるマウスピースの特性

ひとつのマウスピースで,0.25mm歯を動かすことが出来る様に予め設定されています。コンピューター上で歯を理想的な位置に動かし、独自のCAD/CAM(光造形)技術で、0.25mm動かすごとにマウスピースをひとつずつ製作し、治療完了するまでのすべてのマウスピースを一度に同時に作製しています。
他社の手作業で作製されるマウスピースはひとつのマウスピースで1mm歯を移動させる構造になっていますが、インビザラインは0.25mmしか動かさないので、格段に精密正確な歯牙移動をおこなうことが出来るのです。

Ⅲ インビザライン矯正の利点

1. マウスピースがうすく透明なので目立ちにくい
 マウスピースは、厚さ0.5mmで透明なので、よほどじっくり見ない限り他人には気付かれません。マウスピースを装着していることが気づかれにくいことが最大のメリットです。従来の矯正治療と違い見た目を気にすることなく矯正治療を始めることが出来ます。
日々、多くの方と接し身だしなみや印象を問われる社会人の方々にもこのインビザライン矯正は、最適な選択肢として選ばれています。

2. 会話が普通に出来る。
 マウスピースは、厚さ0.5mmですので、従来のように、歯の表面にワイヤーや矯正装置を付ける方法に比べると、舌や口腔内に装置があたっている感覚が極端に少なく、違和感がほとんどありません。マウスピースに慣れていただければすぐに、会話も普通に出来るようになります。

3. とりはずしが簡単にできる。
 マウスピースはご自分で簡単に取り外すことができます。
従来の矯正治療では、矯正装置を取り外すことが出来なかったために、歯磨きがやりにくいという欠点がありましたが、マウスピースは、簡単に取り外すことがことが出来るので、普段通り歯の隅々までキレイに磨くことができるのです。また、お食事のときも、マウスピースは外してください。


4. 身体にやさしい。

 インビザライン矯正は従来の矯正装置のように金属製のワイヤーやブラケットを使用しません。ですから、お口の中に金属を入れる事に抵抗がある方や、金属アレルギーのある方も安心して矯正治療を受けることができます。
 
*インビザライン矯正は、マウスピース矯正の中でも、最も普及している治療法です。コンピューター上で、歯を理想的な位置に動かし、独自のCAD/CAM(光造形)技術で0.25mm動かすごとのマウスピースを一つずつ製作するように設計されています。あなたも、この最先端技術を駆使したインビザライン治療で、しっかり噛めるキレイな歯並びを手にいれましょう!

★LINEでの無料矯正相談も可能です!

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2020年8月 9日

歯の治療途中の仮歯の役割について

歯の治療途中で、歯のかぶせ物が出来上がるまでの間に一時的に入れる仮の歯を仮歯とよんでいますが、この仮歯が、その後に装着するかぶせ物にとって、とても大事な役割を果たしているということをご存じでしょうか?患者さんにとっては、歯の見栄えを回復してくれるものと思っておられる方が多いと思いますが、仮歯には、だいたい次の3つの役割があります。
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Ⅰ. "仮歯"で、削った歯を細菌感染や刺激から守ること
 削った歯を仮歯をつけずにそのまま放置すると、その表面にプラークがくっついてかぶせ物をかぶせる土台の歯を汚染してしまいます。その細菌感染から歯を守るために、仮歯が活躍してくれています。基本的には、削った歯は、傷口がザックリあいているのと同じなので、歯全体の保護の役割を果しています。また、仮歯で細菌感染から歯を守ることができれば、知覚過敏も起きなくなります。熱いとか冷たいといった刺激を防ぐと同時に細菌による汚染を防ぐことが、しみる症状を防いでくれることにつながります。
 仮歯がきちんと装着されていた歯は、最終的なかぶせ物を装着する際にも、とても清潔な状態が維持されていて、最高の状態でできあがったかぶせ物をセットすることができる
のです。

Ⅱ "仮歯"で、歯が動かないように、固定すること
 歯は放っておくと自然に空いた場所に移動します。治療途中で歯の型どりをしたあとに土台の歯が動いてしまって出来上がったかぶせ物が入らなくなっては困るので、仮歯をキッチリ入れて、固定します。
 特に、最終的なかぶせ物を作るために型どりをしたあとの仮歯は、重要です。新しいかぶせ物がきれいに入るためには、土台となる歯が動いてしまわないようにしっかりと固定しておく必要があるからです。
 もしも、かぶせ物の土台となる歯の型をとったまま一週間放置すると、どうなるか?土台となる歯はもちろん、その後ろにある歯も前方へと移動し、出来上がったかぶせ物をいれようとしても、かぶせ物をたくさん削り取らないと入らないという困った結果が待っています。
 よくある話ですが、患者さんは、前歯の仮歯が次の予約日までに取れてしまった場合あわてて、歯科医院へ飛び込んで来られるのですが、奥歯の仮歯が取れた場合は、そのまま放置し、次の予約日に来られて、"何か取れたようなのですが、痛くなかったので、今日まで放置していた"と言って来られる事が多いです。
 前歯の仮歯が取れた場合のように、すぐに来院して頂ければ、すぐに仮歯を元の状態にもどし事なきを得て、かぶせ物を予定どおりセットできるのですが、奥歯の仮歯が取れて
 放置されたものは、かぶせ物をセットしようとしても、前後の歯のみならず、噛み合わせになっている反対の歯までが呈出しており、長時間にわたり、出来上がったかぶせ物をいっぱい削りとらないとなかなか入らないという患者さんのみならず、歯医者泣かせの厳しい現実が待っています。
 このように仮歯は、大事な役割を果たすべくセットされていますので、もしも、次の予約日までに、何か不具合があれば、一刻も早く歯医者さんに報告ご相談されることをオススメします。

Ⅲ. "仮歯"で <噛める状態>を維持すること。
 かぶせ物をする為の型どりが出来た状態の歯は、次のかぶせ物の歯のセット日に備えて仮歯である程度噛むことの練習をする為に仮歯を入れていきます。これは、長い間、噛まずにいると、噛む力を感じるセンサーになっている"歯根膜"が怠け、いざ、かぶせ物が出来上がって入れたとき、噛む力に過剰反応して、"当たり過ぎ"とか"歯が高い"と感じてしまいます。そこで、本番に備えて、仮歯を使って噛むことに慣らしていくのです。
 これもまたよくあるお話ですが、治療中の歯に仮歯が入ると、しばらく噛んでいただいているうちにすっかりその仮歯に馴染んでいき "仮歯とは聞いていたけれども、この歯でも見映えも悪くないし、よく噛めるから、しばらくこれでいくか"って、バッタリ来られなくなる患者さんが、おられます。
 もしもそのような、お考えで来られなくなると、どのようなことになるのか、その答えをお教えします。
 仮歯をお口の中に装着するときは、通常使用する硬いセメントではなく、簡単にはずせる弱いセメントでセットされています。しかし、仮歯そのものは、しばらくそのまま使っていても、案外すぐにはずれることはありません。そのために、そのまま1年が過ぎまた1年が過ぎと時間が経過すると、仮歯の中のセメントが弱いためセメントは徐々に崩壊し、隙間が広がっていきそこが細菌の温床となります。その結果仮歯の中はむし歯が広がると同時に歯の土台の部分がどんどん脆く弱くなっていきます。何年か経過すると土台の部分の歯質が崩壊しその時に仮歯ごと、脱落してゆきます。この時に、当院に来られても、もう手遅れです。最悪抜歯に至ることも有ります。
 このように、仮歯を入れたまま放置すると、このような悲惨な結果が待っていますので最後のかぶせ物が入るまでは、決して治療を中断しないで下さい。
 

 以上のように、仮歯は、歯の治療における過程において大変重要な役割を果たしてくれています。皆さんが仮歯の役割を正しく理解されて、仮歯を今まで以上に大事に使っていただき、快適なかぶせ物を手に入れて頂けるようスタッフ一同、全力を挙げて治療に専念いたします。
 皆様のご来院をスタッフ一同、心よりお待ちしています。

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2020年7月 7日

金属アレルギーとジルコニアセラミック

通常、金属そのものは、人間の体に対して無害なものです。しかし、その金属がお口の中の唾液によってイオン化され、それが体内に入っていきます。体内に入りこんだ金属イオンが、血液を介して広がっていくことで、全身の皮膚などに症状があらわれていくこととなります。今回は、この金属アレルギーとこれからどのように対処すべきかについて、考えてみました。


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Ⅰ.金属アレルギーとは?
 金属が、唾液や汗などの体液と反応してイオン化すると、体内に入って いきます。そして、体内のタンパク質と結合した新たな物質となり、それを生体は、異常なものと認識することにより、アレルギー性をもつこととなります。そして、再び金属イオンが、体内にはいり、タンパク質と結合すると、粘膜や皮膚を攻撃してしまうというのが、金属アレルギーの実態です。
 金属イオンが、血液中に入り込み、全身に広がると、掌蹠膿ほう症といった、病変をひきおこします。口腔内では、扁平苔癬、白板症なども金属アレルギーがその一因かとも言われています。このように、口腔内の金属が原因でお口の中の金属と直接接触する部分だけでなく、様々な悪影響を全身に与えてしまっている可能性があります。原因のはっきりわからないアレルギー性の病変は、お口の中の金属が原因でおこっているかもしれません。 

Ⅱ.金属アレルギーを起こしやすい金属と起こしにくい金属
 金属がイオン化して溶け出すことを、金属の溶出というのですが、これは、金属の種類により、その度合いが違います。一般的には、ゴールドなどの貴金属は、耐食性が高いため溶出傾向にあります。一方そのほかの金属(銀系合金、アマルガムなど)については、溶出しやすいということが、わかっています。
 また、口腔内には、いろいろな金属の溶出要因(唾液や食べ物などが、電解質として働くことで、腐食性変化を生じて、溶出されること、また細菌の産出する酸、温度やPH、また、噛む力が働く部分の金属に起こる腐食など。)が複雑にからみあっています。それでは、実際にどのような金属が、アレルギーの原因となっているのでしょうか?アレルギーになりやすい金属は、ニッケル、コバルトクロム、水銀などの頻度が高くアルミニウム、亜鉛、パラジウム、ロジウムなどが原因となりやすいことがわかっています。日本の歯科医院で使用頻度の高い金属が多数含まれており、特に歯科保険治療の中心的な役割を果たしているパラジウムが上位にあることには、驚きです。
 逆に、アレルギーになりにくい金属には、金、プラチナなどの貴金属と、インプラントの人工歯根の材料に使用されているチタンが、アレルギーを起こしにくい耐食性が高く生体親和性の高い金属として注目されています。チタンは、大気中では、表面に"不働態"と呼ばれる酸化皮膜を作ります。この膜にさえぎられて、内部の金属イオンは溶出せずに金属アレルギーが発生しにくくなるのです。不動態は耐食性にすぐれ、汗をかいたり、海水に濡れたりしても錆びないという特性があります。

Ⅲ.金属アレルギーの症状
 金属アレルギーを発症すると主に以下のような症状を発症します。

1、 歯肉炎、舌炎、口内炎、口角炎、口唇炎、
2、 歯肉の変色、歯牙の変色
3、 口腔内灼熱症候群、舌痛症
4、 口腔扁平苔癬、白板症
5、 アレルギー皮膚炎、アトピー性皮膚炎
6、 掌蹠膿ほう症(しょうせきのうほうしょう)

Ⅳ.金属アレルギーへの対処方法
 以上のようにお口の中の治療には、現在まで様々な金属が使われてきました。しかし、金属の口腔内への使用に伴う副作用に関しては、わかっていないことがたくさんあります。これからの時代は、金属アレルギーの心配のない金属を用いない治療を行うことが、賢明な選択と思われます。
 それは、ジルコニアという最先端のセラミックによる治療方法です。これは、従来のセラミックに比べ、強度的にすぐれ、割れる心配がほとんどなく、また、従来のセラミックのように金属の補強を必要とせず、セラミック単体で歯の形を再現できる超すぐれものです。またこのセラミックは最終的な製作は、コンピューターを使って歯の形を削り出し作るため、従来よりもはるかに高精度に製作することができます。
 

 当院では、この高精度で高性能のジルコニアセラミックを低価格で皆様にご提供して
います。金属の歯が気になっている方はもちろん、白い歯に興味をお持ちの方は、一度当院にお越しください。
 スタッフ一同皆様のご来院をお待ちしております。

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2020年6月 5日

<歯周病菌とカラダの病気との関係>

以前から、お口の中の病気の原因である歯周病菌が、ほかのカラダの病気にも少なからず、影響を与えているということが、言われてきました。その長年の研究から、今現在までにわかっている、それらの関係性についてまとめてみました。


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特に関連性の高い病気と考えられているのは、次の5つです。
Ⅰ.脳梗塞、心筋梗塞 Ⅱ.糖尿病 Ⅲ.誤嚥性肺炎 Ⅳ.早産、低体重児出産 Ⅴ.その他
です。


Ⅰ. 歯周病菌と 脳梗塞、心筋梗塞
 動脈硬化とそれにともなう脳梗塞、心筋梗塞ですね。
脳の血管が詰まっておこるのが、脳梗塞。心臓の血管が詰まっておこるのが心筋梗塞これらの病気と歯周病菌との関係については、古くから研究されてきています。
 動脈硬化というのは、"血管の内壁にコレステロールが蓄積して、脂肪分が沈着すること"で起こります。それが血管内壁に塊(かたまり)となってきて血管をふさぎます。
そして、その塊が分厚くなり破れて塊だけが飛び出して血流に乗ってしまうと、心臓や脳の血管に達して血栓となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。
 これと同じようなことが、歯周病菌によって引き起こされると考えられています。
炎症を引き起こした歯ぐきの中の歯周病菌たちが、血流に乗ってカラダ中をめぐっていきます。そして居心地の良い血管の内壁に入り込んで塊となっていきます。そこへ、白血球などが、やってきて、外敵の歯周病菌の塊を食べていきます。ただ、食べたあとはその場に死骸となって残ったたままになっています。それらが、だんだんと蓄積されて大きくなり、血液の流れを阻害するか、塊が破れて、血流により運ばれ血栓となっていくというように考えられています。これが、脳でおこれば、脳梗塞、心臓の弁でおこれば、心筋梗塞となります。


Ⅱ. 歯周病菌と糖尿病
  この2つの関係については、2020年の1月に書いた、私のブログに記載していますので、それも一度読んでみてください。糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなって血糖値が慢性的に高いままの状態になってしまう病気です。これは、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの作用不足によって起こります。1型と2型があり、1型は、膵臓の機能が低下して十分な量のインスリンが分泌されなくなるもの。2型は、糖尿病の90%以上を占めており、インスリンは十分な量が分泌されているが、インスリンの糖の取り込みを促す力が弱くなるか、身体が反応しなくなって起こります。
歯周病の患者さんの場合、上記の2型に多いに関係しています。歯周病菌は、腫れた歯肉より血管内に侵入し全身に回ります。血管内に入った細菌はカラダの中で死滅しますが、歯周病菌の死骸のもつ内毒素は残って全身に回り血糖値に悪影響を及ぼします。
 血液中の内毒素は周囲に、"サイトカイン"という悪玉ホルモンをたっぷりと吐き出し、これが、インスリンの働きの邪魔をして、血糖値を下げることができなくしているのです。このために、血糖値のコントロールが困難になり、糖尿病は、だんだんと悪化してゆくこととなります。このことから、歯周病をコントロールすることができれば、同時に糖尿病も改善していく可能性も高くなるということでもあります。

Ⅲ. 歯周病菌と誤嚥性肺炎
   肺炎は、細菌やウイルスが、肺(肺胞)に入り込み、そこで炎症を引き起こすことで発症します。肺胞は酸素を血液中に供給すると同時に、二酸化炭素を血液中から取り除く役割を担っています。肺胞に炎症が起こると、酸素と二酸化炭素の交換がうまくできずに呼吸困難となっていきます。
 高齢者の肺炎のほとんどが、誤嚥性肺炎と言われています。高齢者の方は舌やお口の中あるいは、のどの筋肉が衰えて、飲み込む力が弱っており、誤って、口の中の食べものや、唾液がお口から気管の方に入っていきます。この時に含まれている細菌(特に歯周病菌を含めたお口の中の悪玉菌)や、ウイルスが、肺胞の中で増殖して肺炎をおこしていきます。
 お口の中の細菌量が、多ければ多いほど誤嚥性肺炎になりやすくなります。ですから普段から専門家によるお口の中のケアーをしっかりと行って、お口の中の細菌量を減らして、誤嚥性肺炎を最小限度にとどめることが大切です。介護老人施設の入居者のうち、自分の歯が残っている高齢者について、専門家によるお口のケアーをうけているかどうで、肺炎の発生率や死亡率について調査したデータがあり、その結果、お口の中が清潔に保たれている高齢者ほど、肺炎の発生率も死亡率もかなり低いことも、わかっています。

Ⅳ. 歯周病菌と 早産、低体重児出産
  高齢出産、タバコやアルコール、産婦人科系の感染症などが、早産、低体重児出産にかかわっていることは、知られていますが、歯周病菌がその一因となっていることも、わかってきています。それは、だいたい、次のふたつのケースによるものと考えられています。
 
その1.進行した歯周病菌による炎症が、体内の炎症性物質の増加を促し、それが、子宮の筋肉の収縮をまねいて早産をひきおこすもの。
 通常のお産の場合、母体の変化や胎児の成長によって、妊婦さんの体内で様々な炎症性物質や、ホルモン、タンパク質分解酵素の濃度が上昇し、出産が促されます。これに対して、進行した歯周病の場合、炎症性物質が歯ぐきから、体内に入り込むようになっていきます。この炎症性物質の増加はタンパク質分解酵素の分泌を促進して、子宮の収縮を引き起こします。子宮の筋肉が収縮する結果、赤ちゃんが押し出されて予定よりも早くうまれてしまうと考えられています。

その2.歯周病菌が子宮内部の器官に感染するケース
 血液中に入り込んだ歯周病菌が羊水や羊膜に達して感染が起こります。その結果、子宮の筋肉の収縮が起こり、早産や低体重児出産の原因となっている可能性が考えられています。羊水は本来、無菌的な環境ですが、早産の妊婦さんの羊水や臍帯から歯周病菌が検出されたという報告があります。
 
Ⅴ. その他
 歯周病菌と関連が深いとされる病気について考察しましたが、歯周病との関連が疑われている病気はそれだけではありません。関節リウマチ、骨粗鬆症、皮膚炎、腎臓病などについても研究がすすめられているところです。
 このように、歯周病が進行するとカラダ全体に悪影響を及ぼしていることが、おわかりかと思います。炎症が起きている歯ぐきは、ケガをした時の傷口が開いているのと同じでそこから、歯周病菌が、容易に体内へ流れ込んでいくこととなります。
 これからは、歯周病が、全身の病気に影響を及ぼす怖い病気の一つであるという意識をもって、お口の中のケアーをされることが、大切です。
歯周病は、ほとんど、痛みなく進行していきます。ご自分は大丈夫だと思っておられる方も、油断は禁物です。少なくとも半年に一度は、お口の中の定期健診を受けましょう‼
 
当院のスタッフが、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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2020年5月 7日

"根面う蝕"と"歯冠先端部う蝕"とは?

 歯は、ものを噛む部分である"歯冠部"と歯を支えている"歯根部"からできています。"歯冠部"は歯肉より上にあり、"歯根部"は歯肉に埋まっている部分ということになります。
 主に歯周病や加齢現象などから歯肉が下がり、歯の根元の部分が露出した部分を"根
面"とよんでいます。そして、その部分のむし歯を"根面う蝕"といいます。
 また、加齢とともに増えてくるう蝕の中に、前歯の先端部う蝕があります。これは年齢を重ねると主に咬耗により、歯牙の表面のエナメル質が薄くなり、やがて象牙質が露出しその部分が今まで以上に咬耗とう蝕も進行しやすくなり、知らぬ間に先端部が臼状の穴(くぼみ)となってくる状態をいいます。この2つのう蝕は、いずれも高齢者になってからおこりやすくなるう蝕であり、これらのう蝕に対する対策について、考えてみました。

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Ⅰ.なぜ、"根面う蝕"がおこりやすい?!
1. 根面本体は象牙質ですが、その表面は薄いセメント質で覆われているだけなのです。
 歯冠部には、分厚いエナメル質が全体を覆っていますが、歯根部には、約20ミクロン程度のセメント質があるだけです。その薄いセメント質が露出していると、その部分は、細菌の出す酸に簡単にやられてしまい、象牙質がむき出しの状態になってしまいます。

2. 露出した象牙質は、エナメル質よりも、細菌の出す酸に弱い。
 私たちのお口の中は、飲食のたびに、細菌の出す酸により、PHが下がります。象牙質はエナメル質に比べその成分が溶け出すPHが高く、PH6.4です。一方、エナメル質はPH5.5です。つまり、エナメル質では、溶け始めないPHでも、象牙質では溶け始めてしまうということです。これは、細菌の酸に限らず、酸性の飲料水でも、同じ事が、おこります。

3. 根面は、むし歯の進行が止まりにくい。
 歯冠部のエナメル質は、無機質が95%、有機質が5%です。これに対して象牙質の組成は、無機質が65%で、残り35%が有機質です。そして有機質のほとんどが、コラーゲンです。エナメル質は、ハイドロキシアパタイトの結晶が規則正しく並んでできています。これに対し、象牙質は、格子状のコラーゲンを足場にして、ハイドロキシアパタイ
トの結晶がくっついています。エナメル質のむし歯は、細菌の出す酸により、表層にあるハイドロキシアパタイトの結晶内の成分が溶け出すことで進んでいきます。しかし、溶けだした成分は、唾液の力である程度、結晶内へ戻っていきます。
 これに対して、象牙質では、細菌によりハイドロキシアパタイトの結晶が壊されるのに続き、コラーゲンの層が"コラゲナーゼという細菌の酵素により分解されます。壊されたコラーゲンを修復する力は、唾液にはないため、壊れたコラーゲンの層は、むき出しのまま、新たな酸にさらされていくことになります。
 これが、根面の象牙質では、むし歯の進行が止まりづらい理由です。

4. 根面う蝕への対策
 むし歯予防の基本は、歯ブラシでプラークを除去することです。根面のう蝕は、歯頚部へのブラッシングを重点的になされていれば、そんなに恐れることはないかと思われます。ただ、年齢とともに、この部分がむし歯になりやすい、要注意部分であるという意識をもって歯磨きをすることが、大切です。
 また、歯の修復を促すフッ素入り歯磨剤を是非利用してください。根面の象牙質のむし歯予防にも、一定の効果が認められています。その他、特に高濃度フッ素配合歯磨き剤(1450ppm以上)や、フッ素入り洗口剤を併用すれば、初期の根面う蝕を再石灰化することが可能であることもわかってきています。
 細菌によるコラーゲンの分解に対しては、フッ素の力で抑制することは、できませんが、そのコラーゲンを保護する成分ピロリドンカルボン酸を配合した歯磨剤Check-Up rootcare(ライオン歯科材)も、販売されています。

Ⅱ. なぜ、"歯冠先端部う蝕(前歯部)"がおこりやすい?!
1. 前歯の歯冠部先端部分は、元々分厚いエナメル質で保護されている部分であり、若い人のこの部分が、う蝕になっていることは、ほとんどありません。しかし、何十年という長い年月を経過した前歯の歯冠部先端部分は、多かれ少なかれ、長年の食生活の中で、咬耗状態に陥っています。そのため、先端のエナメル質部分が、徐々に薄くなり、やがて、象牙質が露出した状態になっていきます。そうなると、根面う蝕の状態となり、同じことが歯冠先端部でもおこってくることが、容易にお分かりになるかと思います。

2."歯冠先端部う蝕"への対策
 根面う蝕への対策に準じますが、多くの人が、前歯の歯冠先端部分をブラッシングするという習慣がないかと思われます。咬耗を食い止めることはなかなか難しいかと思われますが、毎回のブラッシング時に前歯先端部う蝕予防に歯ブラシでこの部分を意識的にケアーされることをお勧めします。

Ⅲ.最後に
 "根面う蝕"と"歯冠先端部う蝕"は、現在、かなり増えている病変です。ただ、両者とも無症状に経過していることが多く、"もともと歯が丈夫でむし歯になったことがない"という方も要注意のむし歯のひとつです。そしてそういう方こそ、当院に一度検診においで下さい。そんなあなたに合った、最も効果的なブラッシング方法をお教えいたします。


スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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2020年4月 7日

顎関節症って何?

 口を開こうとすると、顎の関節が痛い、あるいは十分には大きな口が開けられない、顎の関節付近で音がする、という症状がでる顎の関節の周囲におこる病変を、"顎関節症"とよんでいます。このような、顎の異常は厚生労働省の歯科疾患実態調査でも顎の関節の雑音や痛みを自覚する人の割合いが報告されており、多くの人が顎関節に症状を有していることが明らかになっています。

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1. 顎関節症の発現頻度
 顎関節の雑音を自覚する人の割合は、最低でも人口の20%程度あるとされています。特に15歳から40歳くらいの方に約30%位と多く、それ以上の年齢の方であっても10%から20%近い方が関節音を自覚されています。
 また、関節付近に痛みを自覚する人の割合は、15歳から50歳位の方の5%から10%位あります。特に10歳代から20歳代で多くみられることがわかっています。ただ、実際に病院などで、治療を受けている人は、症状のある人の約7~8%位です。
 
2. 顎関節症の原因と治療法
 20年以上前は、顎関節症の原因は、主に噛み合わせの異常から起こると考えられていましたが、現在では、噛み合わせの良し悪しとは関係しないとするものから、多因子による組み合わせが複雑に絡み合って起こっているとする研究が多く行われるようになっています。
 顎関節症の症状は、顎の関節を構成する骨と筋肉(咬筋、側頭筋など)、関節円板、関節靭帯などの異常によって生じます。現在、顎関節症は病変に関係する部位別に以下の4つのタイプに分類されています。

Ⅰ型 筋肉の異常に起因するもの
 主に、開口時に、顎の動きがまっすぐに開かず右あるいは左に偏位して開きその為にどちらかの筋肉に異常な負荷がかかり、過緊張がおこることによるものや、顎の筋肉の使い過ぎによる過緊張が原因となっているものをいいます。これらは、筋肉(主に咬筋、側頭筋)のマッサージを患者さんご自身で実行されることが簡単で効果的です。また、筋緊張改善薬の内服も有効です、
                                                
Ⅱ型 関節靱帯の損傷によるもの 
 関節靱帯の損傷は、過度な力で口を開けすぎたり異常に硬いものを噛みすぎたり、歯ぎしりや、極度な食いしばりをした場合におこる、"顎の捻挫"の状態です。こうなった場合には、できるだけ顎を安静にすることが大切で、固いものは避けて、大きな口を開けずに、食事は出来るだけ小さくカットして大きな口を開けないでいいように、可能な限り顎を安静にすることが必要です。

Ⅲ型 関節円板の異常によるもの
 関節円板とは、上顎の骨のくぼみと下あごの骨の間にあるクッションの役割を果たす繊維がまとまった組織のことです。これが、ずれて関節の動きを妨げているか、あるいは軽度の、咀嚼筋の痛みで、顎が動きにくくなっている状態です。
 初期のうちは、口を開けるときに、カクカクという音がでることがありますが、この雑音だけの場合は経過観察しますが、関節円板のずれが、ひどくなると、関節雑音が消失し、開口障害が出てきます。この場合には、顎の関節と関節円板の間のすき間を与えることができるように、厚さ2ミリ程度のスプリントを作製装着してもらいます。

Ⅳ型 顎の骨の形態の変形によるもの
 顎の関節を構成している下顎骨骨頭の変形による異常です。レントゲン写真で明らかな形態の異常が認められる場合には、それを元の状態に戻すことは、不可能なので、スプリントなどを使い、リハビリにより開口障害を改善していくことが必要です
 
3. 顎関節症の発症に影響を与える生活習慣 
 顎関節症の多くの患者さんは、以下のような生活習慣におちいっている人が多いということが、わかっています。
A 日中に無意識のくいしばりをする癖がある。
B 食事の際、左右どちらかの一方の臼歯部で噛む癖がある。
C 精神的なストレスによる、肩、首、顔の過度な緊張をきたしている。
D 上記のストレスが原因で睡眠障害をひきおこし、睡眠中のくいしばり、歯ぎしりの原因になっている。

以上のような生活習慣が、顎関節周辺の筋肉や関節に少なからず悪影響を与えており、これらの癖や生活習慣を正していくことが、病状の改善につながります。

4. 最後に
 顎関節症の改善には、顎を安静にすることと、顎にできるだけ負担をかけない生活習慣を心がけることが、大切です。当院でも、患者さんの生活習慣に沿った、そのためのいろいろな方法を、ご指導いたしますので、お気軽にお越し下さい。
 
 スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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2020年3月 9日

乳幼児の反対咬合への対応

厚生省の歯科疾患実態調査報告書によると、反対咬合でお悩みの乳幼児の患者さんの数は、年間出生率が100万人だとすると、その約4.2%の42000人位の患者さんが、いらっしゃるということです。今回はその反対咬合でお悩みの患者さんが、今するべきことは何かについてお伝えします。
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1. 反対咬合の自然治癒率
 愛知学院大学矯正歯科学教室で経過観察した127名の乳幼児についての報告によると
18名が乳歯列期間中に反対咬合が改善し、被蓋が改善しなかった109名中、乳歯列末期から永久前歯萌出完了時期に逆被蓋が自然治癒した人は7名の6.4%であったということです。つまり、93.6%の反対咬合は自然には治癒しなかったという結果です。

2. 反対咬合はどのようにして起こるのか?
 人間の歯並びの位置を決定する要因は、口腔周囲にある筋肉の力が大きな影響を及ぼしているということが言えます。それは、上口唇、下口唇にある口輪筋、オトガイ筋等の筋肉群と舌の中にある筋肉群が互いに影響しあって、歯列の位置が決まっているのです。上顎前突の場合は、上顎の歯列の舌側へ舌突出癖があるとき、その舌圧が上顎前歯を押す力になり、上顎前突が生じていきます。また、同時に下口唇周囲筋群が強く、オトガイ周囲の筋群に起こる過緊張が、下顎歯列を舌側方向に後退させる力がはたらくという状態にもなっています。

 反対咬合の人たちは、その舌は"低位舌"の状態になっています。正常咬合者の舌は嚥下のたびに挙上され、口蓋に圧接されて、上口唇圧とのバランスを保っています。しかし、反対咬合者の場合、舌は、低位で機能し、嚥下のたびに口蓋に圧接されることはないのです。舌の先は、普段は下顎歯牙の舌側を押し、下顎全体を前進させる力がはたらいています。

3. 反対咬合を改善するための装置に必要な要件
 第一に強い上口唇圧を排除する機能を備えていること。第二にオトガイに過緊張効果を与えることができること。第三に低位舌を高位で機能できるようにすること。これら3つの要件を満たす装置として開発されたのが、"ムーシールド"という機能的顎矯正装置です。これは、リップシールド部分が上口唇圧を排除し、上顎の正常な発育、成長を促します。また、ムーシールドを装着した状態で口唇を閉じる動作を意識的に行わせることで、筋肉の力で下口唇とオトガイ部に過緊張を与え、下顎を後退させることができます。
 さらに、舌挙上部においては、舌が低位で機能する"低位舌"を改善し、嚥下時に舌が正しく口蓋に圧接される環境を作り出すことで上顎の前方成長を促します。

4. ムーシールドの使用方法
 ムーシールドは、主に就寝時に装着しますが、その無意識下でも適切に使用できるように、昼間に適切な使い方ができるように練習する必要があります。ムーシールドの舌挙上部にしっかり舌を入れる練習や、口唇を閉鎖しオトガイ部に筋肉の過緊張をあたえられている状態を意識させる練習をすると効果的です。就寝中であっても、唾液を嚥下する時は必ず口唇を閉鎖するので、就寝中も筋肉の訓練は行われています。

5. 最後に
 15年以上前までは、乳幼児の反対咬合に対する"ふさわしい治療法"がなかったために
それ以前は、歯科医院を受診しても、"様子見"という経過観察を勧めるしか方法がありませんでした。しかし今は、理にかなった"ムーシールド"という筋機能訓練装置があるのです。この装置を使って一人でも多くの乳幼児が正常咬合に回復されることを願っています。


皆様のご来院をスタッフ一同お待ちしております。

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2020年3月 6日

ホワイトニングのススメ

近年、審美歯科が普及していく中、ホワイトニングへの関心が高まっています。ジーシー社が、過去におこなった"国民の歯科意識調査"でも満足していないベスト3は、
1. 歯の色 
2.口臭 
3.歯列 
です。今回は、その一番関心の深い、歯の色を白くするホワイトニングについての最新情報をお教えします。

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Ⅰ ホワイトニングの原理
 ご自分の歯をもっと白くしたいと思われている方は非常に多いのですが、"ホワイトニングで本当に白くなるの?"とか、"ホワイトニングって痛くないの?"や、"ホワイトニングすると、歯が溶けてボロボロになるのではないか?"と心配される方がたくさんおられます。そこで、ホワイトニングでどのようにして歯を白くしていくのかその原理を簡単に説明します。
 ホワイトニングには、歯科医院内で行う"オフィスホワイトニング"と、自宅で行う"ホームホワイトニング"が、あります。通常、オフィスホワイトニングには、20%~35%の過酸化水素製剤、ホームホワイトニングには、10%程度の過酸化尿素製剤を使用します。この過酸化水素、過酸化尿素は、金属イオン、熱、光、また唾液中に含まれるカタラーゼ
(過酸化水素を酸素と水に分解する酵素)などによって、口腔内で水と酸素に分解され、同時にフリーラジカルという活性酸素を発生させます。この分解時に発生するフリーラジカルが有機質である歯の着色物を無色透明に分解します。
 このフリーラジカルって難しい言葉ですが、次の基礎知識を理解して下さい。
                                                  
1. 安定している原子や分子は、"原子核と偶数の電子"からできています。
2. 何らかの刺激によって電子が"奇数"になるとどこかから電子を奪って偶数になろうとする力が働きます。
3. 電子が奪われることを"酸化する"といい、酸化されることは、"体にとって良くないこと"です
4. この一連の動きの中の、何らかの刺激によって電子が"奇数"になってしまい、どこかから電子を奪ってやろうと思っている原子や分子を、"フリーラジカル"といいます。
5. この"フリーラジカル"が近くにあるものの電子を奪う力(酸化させる力)があるのです。活性酸素もこのフリーラジカルのひとつです。


ホワイトニングの場合、漂白に関与するフリーラジカルは、
-OH(ヒドロキシラジカル)とHOO-(ヒドロペルオキシルラジカル)です。
エナメル質内に存在する着色の原因となっている有機質は二重結合を含んだ炭素環状構造です。
-OHと-HOOは不安定な電子をもっていますが、この電子が安定性を得るために着色有機質に含まれる二重結合部分の電子と結びつき二重結合を切断し、薄い色の不飽和構造になります。その結果、親水性の無色素構造になり、明度が上がって歯が白くなっていくのです。


Ⅱ ホワイトニングの種類

A.オフィスホワイトニング:診療室で行うホワイトニングです。約20%~35%の過酸化水素を使い、その日のうちに歯を白くします。だいたいの治療の流れは以下の通りです

1. 施術前にお口の中のクリーニング
2. 歯ぐきを保護し歯に薬剤を塗布します。
3. 1回12分ほど、光を照射します。
4. 薬剤を洗い流す。
5. 希望の色調により、2~4を3クール程度繰り返します。

<メリット>
・歯科医師の管理のもと確実なホワイトニングが可能
・1~3回の来院で効果を実感できる
・歯がしみる症状が出たときにすぐに対応してもらえる

<デメリット>
・チェアータイムが長い。1回の受診で60~90分かかる。
・ホームホワイトニングに比べると歯がしみやすい。

B.ホームホワイトニング:歯科医師の指導のもと、患者さんがおうちで行うホワイトニングです。約10%程度の低濃度の過酸化尿素で、ゆっくりじっくり白くします。だいたいの施術方法は以下の通りです。

1. 施術前にていねいに、歯磨きをします。
2. 歯科医院で製作したマウストレイにホワイトニング製剤を注入します。
3. 薬剤をつけたトレイを毎日2~6時間装着します
4. トレイをよく洗い清潔を保ちます。

<メリット>
・歯科医院に通う回数を減らせる。
・自分の好きな時間にできる。
・知覚過敏が起きにくい。
<デメリット>
・効果が出るまでに時間がかかる(最低2週間)。
・継続して使用する強い意志が必要。
・色の濃い飲食物を控える時間が長い。
 
Ⅲ ホワイトニングによるその他の効果
 ホワイトニングにより、多少しみることがあったり、米国の高濃度のホワイトニング製材の影響で、治療においては注意が必要な場合がありますが、日本のメーカーが開発したホワイトニング製剤は、ナチュラルな白さを好む方が多い日本人に合わせて独自の開発がされています。漂白成分を低濃度に抑える一方、より高い漂白効果と低刺激性を両立したホワイトニング製剤へと進化しています。
 また、ホワイトニングで使われる薬剤は、殺菌剤のオキシドールの仲間です。この殺菌作用があるので、口腔内のむし歯菌や歯周病菌を減らす効果が期待できるのです。それと同時に言われているのが、ホワイトニング直後に起きている歯質の強化です。ホワイトニングをすると、歯の表面を覆っているぺリクルという膜が一旦ははがれるのですが、その膜が剝がれたお陰で、唾液のカルシウム成分などが、歯の中に戻り歯が硬く丈夫になっていくということがわかってきました。

Ⅳ 最後に

ホワイトニングには、歯が脱灰したり脆くなるというような、ダメージはまったくありません。歯にダメージを与えずに白くできるのが、ホワイトニングの最大のメリットです。

当院でも、おうちで気軽にできるホームホワイトニングをオススメしています。ぜひ、あなたも一度当院にご来院いただき、白い歯を手に入れて下さい。スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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2020年2月 7日

舌痛症って何?

最近、舌の外見には異常がないのに、舌の先端や周囲にヒリヒリ、ピリピリした痛みがあり困っておられる患者さんが増えています。近くの耳鼻科や内科などを受診され、どこも異常がないとの事で治療をしてもらえずに、当院に相談に来られる方も多いです。
今回は、舌痛症と呼ばれている舌の病変についてのお話です。

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Ⅰ.舌痛症の症状
 舌痛症とは、舌の表面に明らかな原因となる病変を認めないにもかかわらず、ピリピリ、ヒリヒリ、とした痛みや灼熱感を感じる病気のことを言います。

舌痛症には、下記のような特徴的な症状がいくつかみられます。

1. 舌の先端や縁にヒリヒリ、ピリピリした痛みや不快感、灼熱感が、3か月以上持続する。そして、やけどをしたような痛みであったり、歯にこすれるような痛みがあると訴える患者さんもある。
2. 肉眼でみて、舌の表面には何ら異常を認めない。三叉神経痛のような電撃痛とは異なる痛みであり、末梢神経に起こるしびれ感とも異なる痛みである。
3. 食事には支障がなく、かえって痛みが和らぐ。
4. 何かに夢中になっている時は、痛みが紛れることがある。
5. 約60%で味覚障害(苦い、辛い、渋い、等)を伴う
6. 起床時よりも午後から夕方にかけて悪化することがある。
7. 歯科治療が発症の契機になることが多い。
8. 40歳代から70歳代の中高年の女性が患者さんの80%をしめており、また、真面目で几帳面な性格の人がなりやすい。
9. 半数以上が口腔乾燥症やザラザラ感を伴う。
10.痛みは我慢できないほどではないが、一日中舌が気になり神経がそれに集中している。
11.舌癌を心配して受診される方が多い。

Ⅱ.舌痛症の原因
 舌痛症の原因は、まだ、はっきりとしたことはわかっていませんが、脳内伝達物質(セロトニンや、ノルアドレナリン)の何らかの異常によるものと推察されています。最近の脳科学の知見によると、舌痛症のような痛みは、中枢神経系の知覚回路を通る電気信号の流れに何らかの異常がおこり引き起こされているのではないかと考えられています。

Ⅲ.舌痛症の治療
 古くから、原因のひとつである、脳内伝達物質の異常を改善する、少量の抗うつ薬や
抗てんかん薬の有効性が知られており、世界中でそれらが広く用いられています。ただ、それらは、精神への作用のためではなく、慢性疼痛に対する効果を発揮するという使用目的です。
 しかし、日本の歯科医院では、精神科の薬剤は処方する薬剤のコントロールが難しいため大学病院などでなければ、あまり使われていないのが現状かと思われます。また、大学病院の患者さんであっても、うつ病の薬だとか、精神安定剤のような薬を服用するのは、かえって何かおかしくなっちゃうんじゃないかと心配される方も多いかと思います。そのような事情もあり、当院では、舌痛症の治療を、主に漢方薬で行っています。舌痛症に有効な何種類かの漢方薬があり、広く使用されています。現在当院でも処方している主な漢方薬は次の通りです。

1. 加味逍遙散   
もともとは、精神不安などの精神神経症状に用いられる漢方である。舌痛症の治療においては、最初に使用されることの多い漢方薬で、10種類の生薬で構成され、内分泌的な調整作用と鎮痛作用、鎮静作用がある。
 
2.立効散     
5つの生薬から構成され、表面麻酔効果、鎮痛作用、抗炎症作用を併せもつ漢方薬で、舌の痛みを和らげる効果がある。舌痛症以外にも、歯の痛み、抜歯後の歯の痛みに対する鎮痛剤としても用いられる。

3.五苓散     
通常、口渇、ドライマウスに対し使用される漢方である。舌痛症の患者さんの半数以上が、ドライマウスと言われておりそれに対応する漢方である。
また。舌に歯の圧痕がついているのは、漢方では、体内の水分代謝が不十分とされています。五苓散は、水分の代謝を調整する作用があります。

4.柴朴湯     
もともと精神不安、抑うつ傾向の患者さんの喉の違和感、咳止めに使用されており、病気の背景が舌痛症に似ていることから、使用されるようになりました。

5.小柴胡湯    
舌が白くなっていたり、口の中の不快感がある時に効果があるとされています。抗炎症作用があるほか、亜鉛を含むことから、亜鉛による効果も期待できます。

6.白虎加人参湯  
ドライマウスの症状がみられる舌痛症に使用します。ドライマウスに使用する漢方薬の中では最も広く知られています。発熱時の水を飲みたくなるような口の渇きのある人にむいています。

舌の状態に応じて最も適切と思われる漢方を処方致しますが、症状には個人差があり、長期間に渡って服用して頂かないといけないこともあります。また、複数の薬で効果をみながら内服して頂くこともあります。舌痛症は根気よく治療を続けていくことが大切です。当院では、ほとんどの方が治癒又は、痛みが軽減して快方に向かっておられます。 
 
今まで舌痛症の治療を受けられた事がない方はもちろん、他院で治療をされて効果がなかったという方も一度当院にお越し下さい。


スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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中川歯科医院
院長 中川雅文

院長 中川雅文

こんにちは。大阪市此花区伝法にある中川歯科医院の院長/中川雅文です。数ある歯科クリニックのサイトの中から、当院をご覧いただきましてありがとうございます。当院には、口腔外科を得意とする二人のドクターが診療を行っています。

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