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スポーツとお口の健康

人生100年時代と言われるようになり、健康を維持するために、多くの人が何らかのスポーツにいそしんでおられるように思われます。カラダを動かすことが大好きという方は多いのですが、スポーツ選手には以前から"むし歯や歯周病の方が多い"と言われており、今回は、お口の健康のために、スポーツをやられている皆様に是非知っておいてもらいたい事のお話です。

 

Ⅰスポーツ選手は、むし歯やむし歯経験指数(むし歯を治した数)が多い
 スポーツが歯の健康に与えるリスクは、トップ選手たちだけでなく、日常的にランニングを楽しんだり、スポーツジムでトレーニングされている市民の皆さん、学校や、職場のスポーツクラブなどで、練習に励んでおられる社会人やお子さん方にとっても無縁ではありません。
 厚生省が、平成23年度に行った歯科実態調査によると、むし歯経験歯数(治療済みの歯+抜いた歯+未処置歯のむし歯の総数)は、国内のむし歯経験歯数の平均は、6.8本。
 これに対して国内のオリンピック代表選手たちの平均は、11.7本という結果が出ています。この結果は、スポーツ選手だけでなく、普段から、スポーツをやられている皆様も、むし歯になりやすいリスクがあるということを、意味しています。むし歯はある日突然、歯に穴が開くわけではありません。スポーツを始められてからのトレーニングとのかかわり具合、頑張り具合などが、いろいろと影響して、むし歯にかかりやすくなっていると考えられます。
 以下に、なぜ、スポーツ選手がむし歯になりやすいのかその原因を挙げてみました。

①スポーツをやっている最中は、口呼吸になることも多くあり、徐々にお口の中の唾液は減少することとなり、このために口の中が乾燥し、唾液による歯の再石灰化作用(むし歯になりかかった歯の修復)や、唾液の緩衝作用(口腔内の酸性状態を中性に戻す)や、浄化作用(お口の中を洗い流す)が働きにくくなっていく。石灰化とは、細菌が作り出した酸によってエナメル質の成分が溶け出しますが(脱灰)、唾液に含まれるミネラルがそれを修復し元の状態に戻すことを言います。

②スポーツを精力的にやると、大量に汗をかくために、唾液も大量に出てゆき、運動後は唾液の量が減り、唾液のもつ歯の再石灰化作用が働きにくくなる。なお、唾液は1日に約1.5リットル出ると言われています。

③スポーツドリンクには、糖分が多くまた酸性の強いものが多く、またそれを大量にそして頻繁に飲むということが、歯が溶けてゆく原因となっている。スポーツをすると、水分と電解質を失ってゆくため、その補給のためにスポーツドリンクを愛飲されている方が多いです。市販のスポーツドリンクは、pH3.5前後のものが多く、これは、ミカンや柑橘類
と同程度の強さの酸です。この酸が歯の表面に触れると、化学反応を起こして、溶けてしまうのです。スポーツドリンクを練習中に繰り返し飲むことによって、歯が頻繁に酸に触れ、なおかつ、口の中が渇いて唾液に流されないために、酸がお口の中に長時間とどまり、歯を溶かしてしまうのです。これに対する対策としては、酸性度の強い飲料水を飲んだあとは、すぐにお茶か水を摂取すれば良いのです。そのことを、知っているだけで、むし歯のリスクはかなり下げることができます。

④激しい運動の疲労感のために、間食(糖分の多いもの)をすることが多くなっている。この間食が1日数回以上になると、お口の中のむし歯菌にそのたびごとに栄養を与えてしまうことになり、むし歯になりやすい環境になってしまいます。

⑤練習の疲れが強く、夜の歯磨きをきちんとできないまま、そのまんま、寝てしまう。スポーツ選手でなくても、毎日の仕事がハードである方もそのようなことは何度もあるのではないかと思われます。歯磨きは、就寝前が一番大切で、そして、一番効果的です。

⑥練習が忙しく、むし歯の治療に行きたくても行ける時間が なかなかとれない。カラダの休養が優先し、歯科受診ができていないなど。ただ、最近では、日曜診療や、夜間診療を夜遅くまでやっている歯科医院もふえてきました。お口の健康を守ろうとする気があれば、いくらでも治せる環境ができてきています。

Ⅱスポーツ選手は、"歯ぐき"が、腫れやすい。(歯周病になりやすい)
 スポーツ選手は、厳しいトレーニングを繰り返し強靭で、研ぎ澄まされたカラダをおもちです。しかし、体力ぎりぎりまでトレーニングを積んだカラダはそのトレーニングで傷んだ組織の回復で体力も奪われており、そのために、免疫力も低下しやすく、細菌への抵抗力が落ちていることが、言われてきています。そのような状態にあるとき、お口の中の免疫力も落ちており、歯周病菌から攻撃されると、歯ぐきが腫れやすいということになります。
 この歯ぐきが腫れるというのも、お口の中の細菌がひきおこす感染症です。お口はもちろんカラダの一部ですから、炎症のある状態がスポーツ選手のカラダにとって良いわけはありません。スポーツ選手は、歯周病についてもしっかりと予防していく必要があります。むし歯を予防する場合は、歯磨きに加えて食生活についても考慮(特に糖分)してお
かなければいけない事がありますが、歯周病を防ぐために重要なことは、"歯磨き"だけです。特に歯や歯ぐきの境目に入り込んだプラークをしっかり取り除くことが大切です。
当院でも、歯周病に対する短時間でできる、最も効果的なブラッシング方法をお教えしていますので、ブラッシング方法でお悩みの方は、是非一度当院においで下さい。

Ⅲスポーツ選手によくみられる良くない習慣のあれこれ
①就寝前の歯磨きをせずに寝てしまう。
毎日の練習で帰宅すると、その疲れから、夕ご飯が終わるやいなや、寝室に直行。歯磨きをせずに寝てしまうと、お口の中は、翌朝まで、むし歯菌と歯周病菌の洪水となります。むし歯菌に負けないように、眠くても毎晩歯磨きをして寝ましょう。

② 脱水予防にスポーツドリンクを小分けのみする。
水分補給に、スポーツドリンクを飲んでいる方は多いと思います。スポーツドリンクをこまめに飲むたびに砂糖と酸がお口の中にのこり、むし歯と酸蝕症のリスクがあがるので、お茶や水も一緒に飲むことが必要です。

③ジムの筋トレの途中で糖分のはいったプロテイン、ビタミン飲料を飲む。
ハードな筋トレでは歯をかなり食いしばります。筋トレの途中に糖分の入った、または果汁などのはいったプロテインを飲んでいると、その酸で軟化した歯がすり減りやすくなります。また、糖分の入ったプロテインはむし歯の原因になります。また、ビタミン飲料も酸性度が高く、筋トレの合間にこれらを補給することが、咬耗のリスクを高めます。

④トレーニング後に疲労回復のために柑橘類を食べること。
柑橘類は、ビタミンが豊富で疲労回復に役立つので、バランスよく食事に取り入れたい食べ物です。しかし、柑橘類の酸が歯を溶かすので、食べ終わったら、水かお茶をのむことが、おすすめです。

⑤就寝中の歯ぎしりで、朝起きると顎がだるい。
就寝中の歯ぎしりは、日中の疲れやストレスが原因といわれています。ただ、激しい歯ぎしりは大切な歯や顎を痛めてしまうので、歯科医院でマウスガードをつくってもらい、就寝時に装着するのが良いかと思われます。このマウスガードは、はめておくだけで症状はかなり改善するすぐれものです。

Ⅳ 最後に
スポーツに打ち込んでいる方は毎日、忙しく、なかなか歯科医院に行っている暇がないかもしれませんね。しかし、スポーツ選手のお口の中は、むし歯や、歯周病、酸蝕症などのリスクにさらされています。


是非、定期的な検診を歯医者さんで受けられることをおすすめします。
当院でもスタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3ヶ月先のご予約もお気軽にどうぞ。

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