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口を開こうとすると、顎の関節が痛い、あるいは十分には大きな口が開けられない、顎の関節付近で音がする、という症状がでる顎の関節の周囲におこる病変を、"顎関節症"とよんでいます。このような、顎の異常は厚生労働省の歯科疾患実態調査でも顎の関節の雑音や痛みを自覚する人の割合いが報告されており、多くの人が顎関節に症状を有していることが明らかになっています。
1. 顎関節症の発現頻度
顎関節の雑音を自覚する人の割合は、最低でも人口の20%程度あるとされています。特に15歳から40歳くらいの方に約30%位と多く、それ以上の年齢の方であっても10%から20%近い方が関節音を自覚されています。
また、関節付近に痛みを自覚する人の割合は、15歳から50歳位の方の5%から10%位あります。特に10歳代から20歳代で多くみられることがわかっています。ただ、実際に病院などで、治療を受けている人は、症状のある人の約7~8%位です。
2. 顎関節症の原因と治療法
20年以上前は、顎関節症の原因は、主に噛み合わせの異常から起こると考えられていましたが、現在では、噛み合わせの良し悪しとは関係しないとするものから、多因子による組み合わせが複雑に絡み合って起こっているとする研究が多く行われるようになっています。
顎関節症の症状は、顎の関節を構成する骨と筋肉(咬筋、側頭筋など)、関節円板、関節靭帯などの異常によって生じます。現在、顎関節症は病変に関係する部位別に以下の4つのタイプに分類されています。
Ⅰ型 筋肉の異常に起因するもの
主に、開口時に、顎の動きがまっすぐに開かず右あるいは左に偏位して開きその為にどちらかの筋肉に異常な負荷がかかり、過緊張がおこることによるものや、顎の筋肉の使い過ぎによる過緊張が原因となっているものをいいます。これらは、筋肉(主に咬筋、側頭筋)のマッサージを患者さんご自身で実行されることが簡単で効果的です。また、筋緊張改善薬の内服も有効です、
Ⅱ型 関節靱帯の損傷によるもの
関節靱帯の損傷は、過度な力で口を開けすぎたり異常に硬いものを噛みすぎたり、歯ぎしりや、極度な食いしばりをした場合におこる、"顎の捻挫"の状態です。こうなった場合には、できるだけ顎を安静にすることが大切で、固いものは避けて、大きな口を開けずに、食事は出来るだけ小さくカットして大きな口を開けないでいいように、可能な限り顎を安静にすることが必要です。
Ⅲ型 関節円板の異常によるもの
関節円板とは、上顎の骨のくぼみと下あごの骨の間にあるクッションの役割を果たす繊維がまとまった組織のことです。これが、ずれて関節の動きを妨げているか、あるいは軽度の、咀嚼筋の痛みで、顎が動きにくくなっている状態です。
初期のうちは、口を開けるときに、カクカクという音がでることがありますが、この雑音だけの場合は経過観察しますが、関節円板のずれが、ひどくなると、関節雑音が消失し、開口障害が出てきます。この場合には、顎の関節と関節円板の間のすき間を与えることができるように、厚さ2ミリ程度のスプリントを作製装着してもらいます。
Ⅳ型 顎の骨の形態の変形によるもの
顎の関節を構成している下顎骨骨頭の変形による異常です。レントゲン写真で明らかな形態の異常が認められる場合には、それを元の状態に戻すことは、不可能なので、スプリントなどを使い、リハビリにより開口障害を改善していくことが必要です
3. 顎関節症の発症に影響を与える生活習慣
顎関節症の多くの患者さんは、以下のような生活習慣におちいっている人が多いということが、わかっています。
A 日中に無意識のくいしばりをする癖がある。
B 食事の際、左右どちらかの一方の臼歯部で噛む癖がある。
C 精神的なストレスによる、肩、首、顔の過度な緊張をきたしている。
D 上記のストレスが原因で睡眠障害をひきおこし、睡眠中のくいしばり、歯ぎしりの原因になっている。
以上のような生活習慣が、顎関節周辺の筋肉や関節に少なからず悪影響を与えており、これらの癖や生活習慣を正していくことが、病状の改善につながります。
4. 最後に
顎関節症の改善には、顎を安静にすることと、顎にできるだけ負担をかけない生活習慣を心がけることが、大切です。当院でも、患者さんの生活習慣に沿った、そのためのいろいろな方法を、ご指導いたしますので、お気軽にお越し下さい。
スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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