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乳幼児の反対咬合への対応

厚生省の歯科疾患実態調査報告書によると、反対咬合でお悩みの乳幼児の患者さんの数は、年間出生率が100万人だとすると、その約4.2%の42000人位の患者さんが、いらっしゃるということです。今回はその反対咬合でお悩みの患者さんが、今するべきことは何かについてお伝えします。
 

 

1. 反対咬合の自然治癒率
 愛知学院大学矯正歯科学教室で経過観察した127名の乳幼児についての報告によると
18名が乳歯列期間中に反対咬合が改善し、被蓋が改善しなかった109名中、乳歯列末期から永久前歯萌出完了時期に逆被蓋が自然治癒した人は7名の6.4%であったということです。つまり、93.6%の反対咬合は自然には治癒しなかったという結果です。

2. 反対咬合はどのようにして起こるのか?
 人間の歯並びの位置を決定する要因は、口腔周囲にある筋肉の力が大きな影響を及ぼしているということが言えます。それは、上口唇、下口唇にある口輪筋、オトガイ筋等の筋肉群と舌の中にある筋肉群が互いに影響しあって、歯列の位置が決まっているのです。上顎前突の場合は、上顎の歯列の舌側へ舌突出癖があるとき、その舌圧が上顎前歯を押す力になり、上顎前突が生じていきます。また、同時に下口唇周囲筋群が強く、オトガイ周囲の筋群に起こる過緊張が、下顎歯列を舌側方向に後退させる力がはたらくという状態にもなっています。

 反対咬合の人たちは、その舌は"低位舌"の状態になっています。正常咬合者の舌は嚥下のたびに挙上され、口蓋に圧接されて、上口唇圧とのバランスを保っています。しかし、反対咬合者の場合、舌は、低位で機能し、嚥下のたびに口蓋に圧接されることはないのです。舌の先は、普段は下顎歯牙の舌側を押し、下顎全体を前進させる力がはたらいています。

3. 反対咬合を改善するための装置に必要な要件
 第一に強い上口唇圧を排除する機能を備えていること。第二にオトガイに過緊張効果を与えることができること。第三に低位舌を高位で機能できるようにすること。これら3つの要件を満たす装置として開発されたのが、"ムーシールド"という機能的顎矯正装置です。これは、リップシールド部分が上口唇圧を排除し、上顎の正常な発育、成長を促します。また、ムーシールドを装着した状態で口唇を閉じる動作を意識的に行わせることで、筋肉の力で下口唇とオトガイ部に過緊張を与え、下顎を後退させることができます。
 さらに、舌挙上部においては、舌が低位で機能する"低位舌"を改善し、嚥下時に舌が正しく口蓋に圧接される環境を作り出すことで上顎の前方成長を促します。

4. ムーシールドの使用方法
 ムーシールドは、主に就寝時に装着しますが、その無意識下でも適切に使用できるように、昼間に適切な使い方ができるように練習する必要があります。ムーシールドの舌挙上部にしっかり舌を入れる練習や、口唇を閉鎖しオトガイ部に筋肉の過緊張をあたえられている状態を意識させる練習をすると効果的です。就寝中であっても、唾液を嚥下する時は必ず口唇を閉鎖するので、就寝中も筋肉の訓練は行われています。

5. 最後に
 15年以上前までは、乳幼児の反対咬合に対する"ふさわしい治療法"がなかったために
それ以前は、歯科医院を受診しても、"様子見"という経過観察を勧めるしか方法がありませんでした。しかし今は、理にかなった"ムーシールド"という筋機能訓練装置があるのです。この装置を使って一人でも多くの乳幼児が正常咬合に回復されることを願っています。


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