此花区伝法の歯科・歯医者なら

〒554-0002 大阪府大阪市此花区伝法 6-5-8-100 グレイス伝法1階
阪神電車「伝法駅」より徒歩7分

診療時間
9:30~13:00 ×
15:00~18:00 × × ×

休診日:日曜・祝日・木曜午後・土曜午後
※火曜・水曜・金曜のいずれかが祝日の場合は
木曜午後も診療

ご予約・お問合せはこちらへ

06-6463-6301

舌痛症とは?

最近、舌の外見には異常がないのに、舌の先端や周囲にヒリヒリ、ピリピリした痛みがあり困っておられる患者さんが増えています。近くの耳鼻科や内科などを受診され、どこも異常がないとの事で治療をしてもらえずに、当院に相談に来られる方も多いです。
今回は、舌痛症と呼ばれている舌の病変についてのお話です。

 

Ⅰ.舌痛症の症状
 舌痛症とは、舌の表面に明らかな原因となる病変を認めないにもかかわらず、ピリピリ、ヒリヒリ、とした痛みや灼熱感を感じる病気のことを言います。

舌痛症には、下記のような特徴的な症状がいくつかみられます。

1. 舌の先端や縁にヒリヒリ、ピリピリした痛みや不快感、灼熱感が、3か月以上持続する。そして、やけどをしたような痛みであったり、歯にこすれるような痛みがあると訴える患者さんもある。
2. 肉眼でみて、舌の表面には何ら異常を認めない。三叉神経痛のような電撃痛とは異なる痛みであり、末梢神経に起こるしびれ感とも異なる痛みである。
3. 食事には支障がなく、かえって痛みが和らぐ。
4. 何かに夢中になっている時は、痛みが紛れることがある。
5. 約60%で味覚障害(苦い、辛い、渋い、等)を伴う
6. 起床時よりも午後から夕方にかけて悪化することがある。
7. 歯科治療が発症の契機になることが多い。
8. 40歳代から70歳代の中高年の女性が患者さんの80%をしめており、また、真面目で几帳面な性格の人がなりやすい。
9. 半数以上が口腔乾燥症やザラザラ感を伴う。
10.痛みは我慢できないほどではないが、一日中舌が気になり神経がそれに集中している。
11.舌癌を心配して受診される方が多い。

Ⅱ.舌痛症の原因
 舌痛症の原因は、まだ、はっきりとしたことはわかっていませんが、脳内伝達物質(セロトニンや、ノルアドレナリン)の何らかの異常によるものと推察されています。最近の脳科学の知見によると、舌痛症のような痛みは、中枢神経系の知覚回路を通る電気信号の流れに何らかの異常がおこり引き起こされているのではないかと考えられています。

Ⅲ.舌痛症の治療
 古くから、原因のひとつである、脳内伝達物質の異常を改善する、少量の抗うつ薬や
抗てんかん薬の有効性が知られており、世界中でそれらが広く用いられています。ただ、それらは、精神への作用のためではなく、慢性疼痛に対する効果を発揮するという使用目的です。
 しかし、日本の歯科医院では、精神科の薬剤は処方する薬剤のコントロールが難しいため大学病院などでなければ、あまり使われていないのが現状かと思われます。また、大学病院の患者さんであっても、うつ病の薬だとか、精神安定剤のような薬を服用するのは、かえって何かおかしくなっちゃうんじゃないかと心配される方も多いかと思います。そのような事情もあり、当院では、舌痛症の治療を、主に漢方薬で行っています。舌痛症に有効な何種類かの漢方薬があり、広く使用されています。現在当院でも処方している主な漢方薬は次の通りです。

1. 加味逍遙散   
もともとは、精神不安などの精神神経症状に用いられる漢方である。舌痛症の治療においては、最初に使用されることの多い漢方薬で、10種類の生薬で構成され、内分泌的な調整作用と鎮痛作用、鎮静作用がある。
 
2.立効散     
5つの生薬から構成され、表面麻酔効果、鎮痛作用、抗炎症作用を併せもつ漢方薬で、舌の痛みを和らげる効果がある。舌痛症以外にも、歯の痛み、抜歯後の歯の痛みに対する鎮痛剤としても用いられる。

3.五苓散     
通常、口渇、ドライマウスに対し使用される漢方である。舌痛症の患者さんの半数以上が、ドライマウスと言われておりそれに対応する漢方である。
また。舌に歯の圧痕がついているのは、漢方では、体内の水分代謝が不十分とされています。五苓散は、水分の代謝を調整する作用があります。

4.柴朴湯     
もともと精神不安、抑うつ傾向の患者さんの喉の違和感、咳止めに使用されており、病気の背景が舌痛症に似ていることから、使用されるようになりました。

5.小柴胡湯    
舌が白くなっていたり、口の中の不快感がある時に効果があるとされています。抗炎症作用があるほか、亜鉛を含むことから、亜鉛による効果も期待できます。

6.白虎加人参湯  
ドライマウスの症状がみられる舌痛症に使用します。ドライマウスに使用する漢方薬の中では最も広く知られています。発熱時の水を飲みたくなるような口の渇きのある人にむいています。

舌の状態に応じて最も適切と思われる漢方を処方致しますが、症状には個人差があり、長期間に渡って服用して頂かないといけないこともあります。また、複数の薬で効果をみながら内服して頂くこともあります。舌痛症は根気よく治療を続けていくことが大切です。当院では、ほとんどの方が治癒又は、痛みが軽減して快方に向かっておられます。 
 
今まで舌痛症の治療を受けられた事がない方はもちろん、他院で治療をされて効果がなかったという方も一度当院にお越し下さい。


スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3ヶ月先のご予約もお気軽にどうぞ。

06-6463-6301

診療時間

 
午前 ×
午後 × × ×

午前:9:30~13:00
午後:15:00~18:00
休診日:日曜・祝日・木曜午後・土曜午後
※火曜・水曜・金曜のいずれかが祝日の場合は、木曜午後も診療

06-6463-6301

〒554-0002
大阪府大阪市此花区伝法 6-5-8-100 グレイス伝法1階

阪神電車「伝法駅」より徒歩7分