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休診日:日曜・祝日・木曜午後・土曜午後
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以前から、糖尿病になると全身への免疫力の低下を及ぼすことから、歯周病になりやすいということが、言われてきました。しかし、最近では、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係もあるということがわかってきました。今回は、糖尿病と歯周病の密接な関係についてのお話です。
Ⅰ. 糖尿病って何?
糖尿病とは、血液中の血糖が慢性的に多い状態となり、血糖値が高くなる病気です。
これは、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの作用不足によって起こります。1型と2型があり、1型は、すい臓のβ細胞が破壊され、インスリンが分泌できなくなるもの。2型は糖尿病の90%以上を占め遺伝子要因と環境要因が原因でインスリンの分泌量が少なくなるか、身体が反応しなくなって起こります。
環境要因では、運動不足と食生活の欧米化による脂質摂取量の増加が指摘されています。現在、糖尿病の患者さんは約950万人ですが、その可能性を否定できない人が1320万人あり合わせると2210万人いると言われています。
Ⅱ.歯周病って何?
歯周病は、プラーク中の歯周病原細菌を原因とする病気です。現在、30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっており、歯の喪失原因の第1位になっています。歯周病の初期は細菌の毒素により、歯肉に炎症を起こします(歯肉炎)。それが進行すると徐々に歯と歯のすき間(歯周ポケット)が深くなり、次に歯を支えている骨を溶かし始めます(歯周炎の状態)。
歯周病菌は、腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。血管に入った細菌は体のチカラで死滅しますが、歯周病菌の死骸のもつ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼしているということがわかってきました。
Ⅲ.糖尿病による歯周病への影響
歯周病は、歯肉の境目の歯周ポケットに入り込んだ歯周病原細菌の感染による慢性の炎症性疾患です。その進行の度合いは、遺伝子因子や環境因子に加えて、からだの抵抗力が大きく影響を受けます。糖尿病があると、からだの抵抗力に大きく影響するマクロファージの機能低下、血管壁の脆弱化(微小血管障害)、結合組織コラーゲン代謝異常、創傷治癒不全などがおこり、その結果、糖尿病があると歯周病がより感染しやすくなり、歯周組織は、急激に破壊され、歯周病が重症化してゆくこととなります。
Ⅳ.歯周病による糖尿病への影響
歯周病原細菌は、腫れた歯肉より血管内に侵入し全身に回ります。血管内に入った細菌はカラダの力で死滅しますが、歯周病菌の死骸のもつ内毒素は残って全身に回り血糖値に悪影響を及ぼします。すなわち、血液中の内毒素は、周囲にサイトカインという悪玉ホルモンをたっぷりと吐き出します。これは、血糖値を下げるただひとつのホルモンであるインスリンの邪魔をして血糖値を上げてしまうのです。そのために、血糖値のコントロールが困難になり、糖尿病がだんだんと悪化してゆくこととなります。
Ⅴ.糖尿病と歯周病の関係
この二つの病気は、どちらも代表的な生活習慣病と呼ばれるものです。生活習慣要因として食生活や喫煙に関係しています。
糖尿病は、喫煙とならんで歯周病の2大危険因子であり、一方歯周病は糖尿病の3大合併症といわれる腎症、網膜症、神経症等に次ぐ第6番目の合併症でもあり、この両者は互いに悪影響を与え、それぞれの病気にかかりやすく、悪化しやすい状態になる密接な相互関係にあるということが言えるのです。
しかし又、慢性炎症としての歯周病をコントロールすることができれば、同時に糖尿病も改善していく可能性が高くなるということでもあるのです。
これからは、糖尿病で通院されている方はもちろん、糖尿病でない方は糖尿病にならない予防のためにも、歯周病の治療と定期的なメインテナンスに通院されることをオススメします。
当院では、レーザーを使った歯周病の治療に力を入れていますので、歯周病でお困りのかたは、是非一度、当院にお越し下さい。そして、少しずつ糖尿病を改善されてより健康なカラダを手に入れて下さい。スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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